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第2回 三輪トラック
 第2話の後半において、三輪トラックで鉄人に特攻した村雨竜作。 彼が乗っていた三輪トラックは戦前、戦後を語る上でかかせない庶民の足であった。 東京はまだしも地方ではまだまだ舗装されていない道や、道幅の狭い道も多く、そういった道を走るには、小回りのきく三輪トラックは最適だったのである。
 また戦中、戦後と物資欠乏のおりには、四輪車に比べ比較的安価で製造できる三輪トラックはもてはやされ、戦後は多くのメーカーが市場に新規参入した。
 物資欠乏といえば、戦中はガソリンの備蓄量が極端に低下したことから、三輪トラックも代用燃料の使用に迫られ、薪を燃やして走る車種などが開発されている。 戦後、三輪トラックはパワー重視の大排気量型のものや、小回り重視の小型のものなど様々な車種が生産されたが1960年以降、徐々に四輪トラックにその役目を奪われていく。
 そんな中にあっても、三輪トラックの利点である「小回りのよさ」は、評価を得つづけ、道幅の狭い農村部を中心に一定の需要を確保していた。
 しかし、結局、四輪トラック人気に押されていき、1974年を最後に三輪トラックは市場から姿を消すことになる。 ときたま農村などで現役の三輪トラックを見かけることもあるが、現役で走る三輪トラックはもはや絶滅寸前の希少種なのである……。