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第4回 歌声喫茶

 第4話には正太郎と高見沢秘書が連れだってクラッシックのコンサートを聞きに行くというシーンがある。このシーン、正太郎はコンサートを堪能していたようたが、高見沢秘書はクラッシックがあまりお好きではないようで、ずっと居眠りをしていた。そんな高見沢秘書が、正太郎と一緒に行きたかった場所は歌声喫茶。

  歌声喫茶は昭和30年代から40年代にかけて流行した、生演奏をバックにお客さんがみんなで合唱をするという、今で言うカラオケボックスのような施設。学生、OL、サラリーマンなど様々な人々が歌声喫茶に集い、喫茶専属の歌唱リーダーのリードのもと、一つの曲を合唱していたのである。初めて出会った者同士が心を一つにして曲を歌うというこの施設は、コミュニケーションの場としても機能し、若い男女の出会いの場として、また歌手や作家、芸術家を志す者同士の出会いの場として、多くのお客さんから支持されていた。

  歌声喫茶で歌われている曲がすなわちヒット曲であり、また歌声喫茶の歌唱リーダーから歌手になった者も多く存在したりと、歌声喫茶はまさに日本歌謡の中心地であった。現在では少なくなってしまった歌声喫茶だが、当時の面影そのままに営業を続けている歌声喫茶もあるようだ。当時の雰囲気を体験するために、歌声喫茶を訪れてみるのもおもしろいかもしれない……。