KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

 
 
 
シナリオ 小林治
絵コンテ 小林治
演出 小林治
作画監督 日向正樹
「離れてても、みんなの思いはひとつだと思うんだ……」

 竜介は行方知れず、他の4人も別々の道を歩き始めた。しかし、コユキはBeckの復活を信じて動き出す。転校したサクが、ラーメン屋で修行していた千葉が、超人気インディーズバンド、ヒーロウズのベースとして活躍していた平が、コユキの元に再び集ってきた。そして、グレイトフルサウンドでBeckのパフォーマンスに触れたバンドF.V.Eから、アメリカ横断ツアーへのオファーが届いた。竜介の抜けた4人きりのBeckは、キケンなカケ、アメリカツアーへと日本を旅立つ。5人のステージは実現するのか?
シナリオ 小林治
絵コンテ 小林治
演出 小林治
作画監督 加藤博美
「コレが、最後のライブだよ」

 3rdステージは熱狂に包まれていた。やっと5人が揃ったBeckは無敵状態。『Slip out』がフェイドアウトしてメンバーがステージを去った後も、アンコールの声と拍手が響き続けていた。気力と体力を絞りつくした5人。アンコールに答えず、竜介はテントから1人去って行った。夜の木立の中、コユキは真帆と唇を重ねながらBeckが終ったことをつげる。そして新学期。高校に戻ったコユキに、佐藤のオバチャンから電話がかかってきた。
シナリオ 小林治
絵コンテ 堀 元宣
演出 堀 元宣
作画監督 浜津武宏
「ココの客は盛り上がってるフリをしてるんじゃない。本気で盛り上がってるんだもん」

 アコギを片手に、ただ一人ステージに上がったコユキ。その歌声に引き寄せられるようにサクと平がアンサンブルに加わっていく。そしてついに竜介も、ルシールを携えて戻ってきた。一方、ハメを外して暴れ、警備員室に閉じ込められていた千葉も、尊敬するジェネレーション69の平野に助けられ、サードステージに急いでいた。激しく降り続ける雨の中、他ステージのトラブルもあり、徐々に観客たちはサードステージへ集まり始める。
シナリオ 小林治
絵コンテ 増井壮一
演出 郷 敏治
作画監督 渡辺和夫
「千葉、もしかしたらお前はバンドにいるべきじゃないのかも知れない……」

 運命の一日、グレイトフルサウンドが始まった。竜介は、栄二のベルアームと大物ラッパー・マルコムを向こうに回し、BECKの観客が一番多かった場合、借りはチャラにしてくれとサイクスに申し入れる。賭けに勝つか解散か、もはや後戻りができなくなったBECKだが、ライブ直前、些細なことから竜介と千葉が大ゲンカ。千葉は楽屋を飛び出してしまう。必死で千葉を探し回るコユキたちだが、ライブスタートは刻一刻と迫ってくる。
シナリオ 小林治
絵コンテ 柳沼和良
演出 柳沼和良
作画監督 松竹徳幸
「グレイトフルサウンドで戦うには、メンバー一人一人のスキルアップが必要不可欠だ。これ位の事もできないヤツなら、バンドを辞めてもらう」

 コユキの学校は夏休みに入った。グレイトフルサウンドまであとわずか、BECKのメンバーもリハに、曲作りに気合が入る。特に竜介の神経過敏ぶりは尋常ではない。自分のメロディに自分で詞を付けることになり、悪戦苦闘したコユキだが、最終的に斎藤さんのアイディアを元に竜介が作詞をし、新曲『Slip out』は完成した。リハとライブを重ねて上がるテンション、そしてついにグレイトフルサウンド会場に向け、BECKは出発する。
シナリオ 小林治
絵コンテ 増井壮一
演出 増原光幸
作画監督 日向正樹
「曲を作ろうとしてた時は、ホント、なかなか出来なかったのに……急にメロディーが頭の中で鳴り出したんだ」

 グレイトフルサウンド出演の可能性を残しつつ、BECKは再び動き出した。マーキーのレギュラーに定着、新たにCDを作ろうという話も持ち上がる。千葉はクラブでラッパーとして武者修行。一方、斎藤さんのオウム・ペイジを逃がしてしまい、真帆と共に街中を探し回るコユキ。「私はコユキが平凡な人間だなんて思わないよ」真帆に言われ、自分の生き方について思いを巡らせた時、聴いた事のないメロディーが、突然頭の中で鳴り響いた。
(C)ハロルド作石/講談社
(C)ハロルド作石・講談社/2004 BECK製作委員会