シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
駒井一也
演出
:
駒井一也
作画監督
:
松本憲生
「なんか、ギターが呼んでる気がするんだ……オレのこと」
その後半は波乱万丈だったコユキの中学生時代は終わり、サクと一緒の高校生活が始まった。驚いたことに千葉も同じ一枝学園の上級生だった。心機一転、BECKに全力投球するために自分のギターを買おうと決心したコユキは、竜介と共に訪れた楽器店で、中古のフェンダー・テレキャスターに魅了される。憧れの名器を手に入れるため、中華料理店でバイトを始める彼だが、バンドと学校とバイト……苦難の道は始まったばかりだった。
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
増井壮一
演出
:
篠崎康行
作画監督
:
梅津康臣
「ここは……どこだ……?」
プールでの一件以来、何となく顔を会わせづらくなっていたコユキと真帆だが、泉の気遣いのお陰で仲直り。一方、BECKのメジャーデビューへのアプローチは、ことごとく失敗。蘭が業界に張り巡らせた厚い壁をぶち破るため、竜介は自力で最高のCDを作ろうと、憑かれたようにリハーサルに没頭する。39.5度の熱を出しながらも、BECKのためにオールナイトで練習スタジオに入りするコユキ。朦朧とした意識の中で彼が見たものは……
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
増井壮一
演出
:
鎌仲史陽
作画監督
:
青木真理子
「確かにアイツはムカつくヤツだけどさ……オレ、アイツのギター好きなんだ」
2学期が始まり、コユキとサクは田辺とバンドを結成して文化祭の音楽コンテストに出ることになった。あのシークレットライブ以来、BECKには追い風が吹き始めていたが、田辺のバンド「シェル・ブリュ」の練習を、兵藤一味にせせら笑われる。しかしコユキとサクは、そんな兵藤にも何か魅力を感じるのだった。そして文化祭当日。田辺は敵前逃亡、兵藤たちに煽られた生徒たちのブーイングを浴びるコユキたちの「シェル・ブリュ」の運命は・・・。
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
浜崎博嗣
演出
:
浜崎博嗣
作画監督
:
浜津武広
「ギターってのは、たった6本の弦を伝わって出てくる人間性なんだ」
ダイイングブリードのシークレットライブに招待されたコユキたち。そのライブは、竜介のライバル・栄二を売り出すために仕組まれた場でもあった。ところが、ボーカルのマットは栄二のギターを燃やして追い返すと、コユキをステージに上げる。『MOON ON THE WATER』を歌うコユキの声は、観客たちを魅了する。夢のような体験から一週間、卒業した泉と久々に再会したコユキだが・・・。
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
小林治
演出
:
花井信也
作画監督
:
日向正樹
「今、オレの目の前にエディとマットがいる。コレは現実なんだ。決して夢なんかじゃない……」
いよいよ中学生活最後の夏休み。コユキは進路指導にギターの練習、そして真帆と遊園地でデート。一緒にプロのシンガーを目指そう、と言うコユキだが、真帆は「私は、コユキとは違うんだ……」と答え、唇にキスを残して去っていく。ある日の下北沢、BECKのライブは開始前から異様な期待感に包まれていた。来日中のダイイングブリード、ギタリストのエディがお忍びで観に来るという情報が流れていたのだ。
(C)ハロルド作石/講談社
(C)ハロルド作石・講談社/2004 BECK製作委員会