シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
田中雄一
演出
:
鎌仲史陽
作画監督
:
青木真理子
「世の中には、奇跡としか思えない出会いで生まれたバンドがある。決して、誰でもいいわけじゃない。そいつらしかいないんだ」
BECKに、佐藤のオバチャンという新たな支持者が現れた。エディと友人である竜介を通じて、ダイブリを国内最大級の野外フェスティバル、グレイトフルサウンドに呼びたいという。エディ、オバチャン、レオン・サイクス……BECKがグレイトフルサウンドに出演できる可能性に賭け、竜介は動きはじめる。彼が見たという、伝説のロッカーたちがフェスティバルのゴミ拾いをする夢――それは、前にコユキが見たものと同じ光景だった。
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
小林治
演出
:
米田光宏
作画監督
:
浜津武広
「こんなオレに、人の心を動かす音楽なんて作れるのかな……」
コユキたちに何も告げず、姿を消した竜介。彼を拉致したのは、アメリカ音楽界の大立者、レオン・サイクスだった。もちろん、昔NYで盗まれたベックとルシールを取り返し、犯人に制裁を加えるためだ。サイクスに連れて行かれた店で竜介を待っていたのは、伝説のブルースマン、J・L・ディビス。この世の名残にと、ブルースセッションを申し込む竜介。彼の才能に感服したディビスは、サイクスに処刑を思い留まるよう告げるのだった。
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
増井壮一
演出
:
花井信也
作画監督
:
日向正樹
「ビジネスが目的だ……それと、宝探しをしにね」
バンドマンの聖地と呼ばれるライブハウス・マーキーに進出したBECK。オーディションライブでは緊張した一同だが、ライブを重ねるにつれ、着実に周囲から認められていく。コユキはギターも上達し、未熟ながらも作曲にも挑戦するようになった。コユキのデモテープを聴いた竜介は、荒削りだが光るものを感じる。ついにマーキーの夜の部に出られるようになったBECKだが、その頃、真帆にもタレントデビューの話が持ち上がっていた。
そしてグレイトフルサウンドの為に、レオン・サイクスが日本にやって来る。
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
柳沼和良
演出
:
宍戸 淳
作画監督
:
渡辺和夫
「アメリカで、オレらの音楽が鳴ってるのか・・・。」
BECKの自主制作盤は、シカゴのインディーズレーベルで発売されることになった。コユキも念願のテレキャスを手に入れ、ギターの練習にも熱が入る。高校では益岡弘美ととの出会いもあった。BECKのメンバーは、それぞれバイトとスタジオ練習に明け暮れる毎日だ。彼らは着実にバンドとして進歩し続けていた。そんなある日、コユキと真帆は、ダイブリのツアームービーを撮ったJ・ウォルシュ監督の映画『スリーデイズ』を見に行く。
シナリオ
:
小林治
絵コンテ
:
小田原男
演出
:
三宅鋼太郎
作画監督
:
高橋 昇
「ライブも大事だ……でも、今のオレたちの問題は……コレだ!」
竜介の元にエディから連絡が入った。ダイブリのツアームービーを見た持ち主が、盗まれたルシールの在処に気付いたらしいという。一方、テレキャスを買うためコユキがバイトしてる店を、真帆と友達のヨシトが訪れた。真帆と親しげに接するコユキに、アイドル俳優のヨシトはジェラシーを抱く。そして、なけなしの金でBECKが自主制作したCDも思うように売れず、何とか状況を打開しようと悩む5人だったが……
(C)ハロルド作石/講談社
(C)ハロルド作石・講談社/2004 BECK製作委員会