●第13話
爆裂シティは風だらけ!I Love you,SAYONARA状態!
ついに対峙する豪山と果心居士。サオリとコスKから、果心居士が託したキンサチを再び手渡された獅子丸は果心居士を救いに行こうとするが、錠之介に止められる。錠之介は、今のままでは豪山を倒すことは出来ないというのだ。行きたい気持ちをこらえて、錠之介の言葉に従う獅子丸であった。
それから、約一週間の時が流れた。豪山は、キンサチとギンサチの波動が全くつかめないことから、獅子丸たちが街を離れたことに気づく。そこで豪山は、二人を否が応でも街に戻そうと行動を開始した。ハルナが、ハルカが、「DREAMIN’」のホストたちが、シャドーたちによって何のためらいもなく殺されていく。夜間学校ではオザキ先生と生徒たちが襲撃された。そしてスナックZにもシャドーが出現し、マスターまでが殺された……。
「DREAMIN’」やスナックZの様子がおかしいことに気づいた獅子丸とコスKが街に戻ってみると、その目に飛び込んできたのは亜仁丸や蘭丸、マスターたちの無残な姿であった。獅子丸たちは廃倉庫へ戻ると、錠之介とサオリに街の惨状を報告する。そこへ現れたのは、瀕死の果心居士であった。果心居士は、錠之介の両親を殺害したのが、実は豪山だったという事実を告げると息絶えた。怒りに震える獅子丸と錠之介。そのとき、どこからか豪山の声が響いてきた。と、倉庫にシャドーが出現。獅子丸はライオン丸に、錠之介はタイガージョーに変身して、これを迎え撃つ! シャドーはあっという間に倒されたが、豪山は不思議な能力を駆使して、二人を翻弄する。攻撃を受け、変身が解除される二人。獅子丸はなおも豪山に迫ろうとするが、それより早く、ダイナマイトを手にした錠之介が豪山と激突した。大爆発――錠之介は自らの命と引き換えに、両親の仇・豪山を葬ったのだった。
数年後。サオリは尼僧となり、コスKはノンフィクションライターとして、あの壮絶な戦いを一冊の本に綴っていた。そして獅子丸は……キンサチとギンサチを手に、いずこへともなく去って行く。人はかつて、彼をライオン丸と呼んだ。彼がどこへ行くのか、それは誰も知らない――。