●第1話
2011 NEO歌舞伎町ライオン丸TRANSFORMED状態!
西暦2011年秋。新宿・歌舞伎町は今や「ネオ歌舞伎町」と名を変えていたが、治安は以前よりも悪くなっていた。その主な原因は、謎のコンタクトレンズ「スカルアイ」の存在だった。これをつけると超人的なパワーが出せるため、闇ルートで高値取引されているのだった。「スカルアイ」をつけて暴れる連中は「カブキモノ」と言われていたが、「スカルアイ」がどのように流通しているのかは不明だった。
その「ネオ歌舞伎町」でもワースト1の不人気ホストと言われている獅子丸は、豪山興業からの借金が返せず、若頭のジュニアに呼び出された。ジュニアは、借金が返せないなら、今「ネオ歌舞伎町」で話題のホスト狩りのおとりになって来いという。ホスト狩りの犯人は、「カブキモノ」の中でも最もタチが悪いと評判の「スワンキーズ」だった。豪山興業は、「スワンキーズ」をのさばらせておかないために、獅子丸をおとりにして奴らを退治しようと考えていたのだ。一度は断ろうとする獅子丸だったが、豪山興業の用心棒・錠之介のすさまじい強さを目の当たりにして、借金がチャラになるならと、この役目を引き受けることにした。

翌日。獅子丸はキャバ嬢のサオリとともに、おとりとして夜の「ネオ歌舞伎町」を歩いていた。サオリも、ジュニアから金を借りているらしかったが、多くを語ろうとしなかった。やがて、「スワンキーズ」に取り囲まれる獅子丸とサオリ。獅子丸は錠之介に助けを求めるが、なぜか錠之介は動こうとしない。危うし獅子丸! と、そこへ謎の老人が現れ、獅子丸に「キンサチの太刀」を投げ渡した。老人に言われるままに、刀を抜く獅子丸。すると獅子丸の全身は光に包まれ、ライオンの顔を持つ異形の者へと変貌した!!