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興津高校2年A組の、おやじこと中村元です。
えーっと、予告ってことで呼ばれたんだけど、俺にはみんなみたいにぶっとんだ真似はできないんで、地味にいきたいと思います。地味に。
今回紹介する10話は京都に修学旅行に行く話だから、まあ俺なりに観光案内でもしてみようか。
題して、おやじの「つぶやき裏京都」。
ちょっと変わった古都の魅力を紹介できればいいかな。
んじゃまず、手始めに楊谷寺。読みは「ようこくじ」だ。「洋子くじ」だと意味分かんないから気をつけてくれ。
ここはあんまり知られてないが、なかなかいいとこだぞ。
ただかなり山の中にあるんで、ふらっと立ち寄る、というわけにはいかない。
行くならタクシーかバスを使った方がいい。バスは1時間に1本しかないから、きっちりスケジュールを組まないと失敗するぞ。
・・・俺がそこまで心配することもないんだけどな。
でまあ、この楊谷寺。決して大きくない寺なんだが、由緒は正しい。
あの高名な空海もここで修行したらしく、彼の法力が今でも伝わるとされる「独鈷水(おこうずい)」なんてものもあるくらいだ。
これは岩屋からしみ出る水で、眼病に効果があるっていわれてる。疲れ目が気になる人は、これで目を洗えばばっちりだ。
あと、初夏のアジサイも名物だな。
でもって、源光庵。
ここはそれなりに有名だろう。丸い窓と四角い窓がある寺だな。
満月みたいな丸い窓は「悟りの窓」といわれ、禅の心と大宇宙を表現している。なんか、「大宇宙」って聞くと、何となく中山ちゃんを思い出すのは俺だけだろうか?あの底知れない天然傍若無人ぶりは、ある意味大宇宙のような気がしてならない。
渡部は「宇宙が迷惑するからやめてくれ」なんて言ってたが・・・。
で、フレームみたいな四角い窓は「迷いの窓」といわれている。
これは、人の生涯の四苦八苦をあらわすらしい。見える景色にそう違いはないんだが、それでも何かが違うのかも知れないな。
俺は悟ってないからよくわからないが。 他にもいくつかお奨めポイントがあるんだが、そろそろ時間らしい。
まあ、興味があったら訪ねてみてくれ。
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というわけで、来週の予告にいってみようか。
第10話『興津――京都生徒失踪事件!~愛憎渦巻く古都の旅の巻』
さっきも言ったとおり今回は興津を飛び出して、京都で修学旅行をする話だ。
まあうちのクラスのことだから、普通の旅行じゃ終わらないと思うがな。
来週も、肩の力抜いて気楽に見てくれよ。
・・・さーて、ジーパンはいてマカロニ食ってボンにはロッキー山脈でも登るかな(?)。 |
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