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FILE5「希望の種」
節電のため、明かりの落ちた店内で、ミク(浦野一美)が静かに泣いている。
呼びかけるアツシ(高木心平)の言葉にも耳を貸さず、元気がない。遠野(KIKI)には何事が相談を持ちかけている。
そんな中、行方不明だった里村(津村鷹志)が見つかる。
女物の白いワンピースを着る里村に、一同、顔を見合わせる。「化け物に襲われた」のは嘘だったのか?謎が深まっていく。
同じ頃、森の中にいた土岐(伊藤淳史)と亀田(武怜朗)は、「トムソーヤーの冒険」の挿絵を見ながら、話し合っていた。
インジャンジョーの最後の挿絵は、洞窟で見た死体の形と酷似している。
そもそも、こんな子供向けの本がネットカフェにあった理由は。そして挿絵の一部、死体の後ろの方に描かれている黒い箱の正体は。
本来の物語とは無関係と思え、土岐たちは考え込む。
謎の動きを見せていた里村。刑事を気取る鍛冶(利重剛)の尋問にも口を割ろうとしない。
ネットカフェ店員の加藤(高橋真唯)は、里村がネットカフェとは別のフロアに行く鍵を持っていると疑い、そこの住人に食事を届けていたのでは問い詰めた。
そして「その人、マッケンローなんじゃない?」・・・探りを入れる加藤も秘密があった。
すぐさま否定した里村だが、加藤の言った「マッケンロー」とは誰なのか?
タカシ(北条隆博)は遠野に対し、日頃、馴れ馴れしい態度を取って来た。
「水浴び」を理由に川のそばにやってきた遠野を見張っていたタカシは、遠野が何か岩の陰に埋めているのを見かける。
埋めていたものを知りたがるタカシに対し、「希望の種」と答えた遠野だったが・・・。