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FILE7「亀裂」
監禁されていた水野(渡辺海弓)が、土岐(伊藤淳史)に連れられ、いよいよ部屋から出てきた。
建物の外に出て、「ここは私の世界じゃない」と怖がる水野。
そもそも彼女はこの世界を「自分が死ぬ前に見ている夢」と言っていたのでは。
森の広がる漂流先の風景に怯える理由を理解しつつも、土岐は彼女の混乱ぶりに納得のいかないものを感じた。
監禁中、周りから酷い仕打ちを受けていた水野は、次第に土岐を慕い始める。
ネットカフェの人間関係は、様々、複雑さを増していく。
漂流の秘密を握っているというタカシ(北条隆博)と、早く現実世界に戻りたい遠野(KIKI)がベッドを共にする。
雑誌に怪談や都市伝説の記事を書いていたというタカシによれば、このビルの付近では、過去、4件の神隠しが起こっていたという。
警察は「失踪」として処理したというが。もとの世界に戻る方法を知っているというタカシは、ここの気楽な生活をもう少し楽しむ気でいる。
遠野とタカシの関係に、初恋の人との再会に心弾ませていた土岐は裏切られた気分だ。
そんな中、森で見つけた黒い箱の謎を、亀田(武怜朗)がノートパソコンを使って明かそうとするが、分らない。
亀田はその箱を「パンドラの箱」と呼ぶ。あらゆる災いの最後に、「希望」は残されているのか。