2013年11月7日

佐藤竜雄監督の『モーパイ』見どころ解説、再び!

さあ、『航海日誌』更新の時間だ!

 

tvkとキッズステーションの『モーレツ宇宙海賊』再放送。

今夜は、

「SAILING 6. 茉莉香、初仕事する」

が放送されます。

 

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 第1話放送日の更新では、佐藤竜雄監督に第5話までの見どころを解説して頂きました。

もちろん、第6話からの見どころについても、メッセージを頂いてきましたよ。

こちらです!

 

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さて、第5話にて海賊になることを決意した茉莉香。

いよいよ海賊稼業、船長業務の日々が始まります!──と思いきや、第6話はまるまる一話を掛けて海賊見習いから初営業に至るまでを、今までにはないテンポでお送りしております。

そして第7話から第12話までは黄金の幽霊船篇。宇宙空間に衝撃波が走るようなスペクタクルの中、茉莉香達は王女グリューエルと共に黄金の幽霊船を目指して船を走らせます。

 

原作であるミニスカ宇宙海賊は小説、モーレツ宇宙海賊は当然の如くTVアニメです。

小説には小説の時間感覚、アニメにはアニメの時間感覚があります。

5話掛けて描いてきた加藤茉莉香という女の子は、決断する力こそあるものの、その他はごくごく普通の女子高生という事をことさらに強調してきました。

それゆえ、サラッと「海賊になるよ」と言って、次の回に何事も無かったかのように船長風は吹かせてしまったら今までの積み上げが台無しになります。

とはいえ、彼女の決意からのストーリー上の加速感というのもシリーズの大きな流れを考えると重要です。

 

今回、26話のシリーズ構成を考えるにあたり、基本3巻までの原作だけでやりくりするために、海賊になってからの6話以降では大きく三つの関係性を考えました。

 

最初の茉莉香は見上げる立場。周囲はプロとして、大人として彼女に接する。

そうやって茉莉香は見習い船長として悪戦苦闘しながらも成長し、王族の姫とも信頼関係を築けるほどになる。

 

続く茉莉香は真っ直ぐに見つめ合う立場。

周囲は先輩後輩あれど同じ高校生。

導かれる立場から一転、ヨット部員達を導き、海賊営業を成功させなければなりません。

彼女も今までと勝手の違う中でどうやっていけばいいのか別の意味での悪戦苦闘──

 

どんな仕事でもそうでしょうが、新人の頃にそれなりの成績を上げたとしても、それは職場の先輩達や周囲のサポートがあったがゆえのもの。

自身で本当に考え、人を使う、人に動いてもらうという事をしなければ本当に自分のしたいことは出来ません。

 

第6話から第12話にかけての茉莉香は見上げる立場。

弁天丸クルーは基本、茉莉香の命令が無くても必要なことはどんどん進めていきます。

お膳立てを整えて最後に茉莉香に決断を求めます。

例えば第9話の序盤、セレニティ側からの交信要請が出てからの一連の流れは、正に茉莉香おいてきぼり状態。

グリューエルに「船長らしくなくてゴメンね」と謝るほどに。

しかし、高度な政治的な背景の中、茉莉香はひたすら誠実に依頼主であるグリューエルに接します。

友人として船長として、いかに茉莉香が彼女に相対していくのか、その目線…見習いとして大人達を見上げる立場だった茉莉香が、第6話から第12話までの流れで船長としての自覚にめざめていく様を是非ともご覧下さい。

 

さて、残る三つ目の関係性はというと──それは次回以降のお楽しみに。

 

再放送見れないよ!という方もいくつかの配信見放題サービスにモーパイが入っていますので、是非ともご覧下さい(宣伝)。

 

それでは、海賊の時間、よろしくお楽しみ下さい!

 

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竜雄監督、ありがとうございました!

 

原作未読&アニメ初見の方は、きっと驚くに違いない「宇宙海賊・キャプテンマリカ」の初仕事。

お見逃しなく!

 

最後に放送情報の確認です!

 

tvk:11月7日(木)22:30~

キッズステーション:11月7日(木)24:00~(リピート放送あり)

 

ちなみに、監督の宣伝……じゃなくて、コメントに出てくる

「いくつかの配信見放題サービス」

は、こちら!

 

⇒バンダイチャンネル

http://www.b-ch.com/

 

⇒dアニメストア

http://docomo-animestore.jp/

 

いろいろな方法で、『モーパイ』をお楽しみください!