2014年2月21日

原作『ミニスカ宇宙海賊』の笹本祐一先生インタビュー!

2月22日(土)の『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』公開まで、あとわずか。

その日を楽しみに待ってくれている方は、たくさんいると思いますが、

実は、原作小説『ミニスカ宇宙海賊』の著者である笹本祐一先生もその一人!

 

今回は、笹本先生に『劇場版モーレツ宇宙海賊』への思いをうかがってきました。

先日発売された『ミニスカ宇宙海賊』の最新巻『モーレツ時間海賊』についてもお話しして頂いてます!

 

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――TVアニメ化に続いての劇場アニメ化が決まった時は、どのようなお気持ちでしたか?

笹本 私が住んでいる札幌では、TV版は地上波放送されなかったので、1週遅れて、衛星放送で観ていたんです。でも、今回の映画は、初日から札幌駅の駅ビルにあるシネコンで上映される事が決まっているので、とても楽しみにしています。

 

――ぜひ観て頂きたいです! ところで、『劇場版モーレツ宇宙海賊』のシナリオなどは読まれましたか?

笹本 TVの時からそうなのですが、監督をはじめとしたアニメスタッフの方々にすべてお任せしているので。送られてきたシナリオも最初は読むつもりはありませんでした。しかし、『モーパイ』のスタッフ(メカデザイン)でもあり、『ARIEL』のイラストも担当してもらっている鈴木雅久さんから、「(物語や設定の)ディテール強化で何かアドバイスできる事があるかもしれないから、読んでみては?」と言われて。なるほどな、と思って読みましたが、自分の言うべき事は何も無かったです。

 

――では、劇場で観るのが特に楽しみなシーンなどはありますか?

笹本 実はシナリオを読む時、非常にずるい読み方をしていまして……。

 

――ずるい読み方というのは?

笹本 できるだけ情報が無いクリアな状態で映画を楽しみたいので、設定と話の構造だけを気にしながら、全体をザッと読んだだけなんですよ(笑)。

 

――原作者というよりも、いちファンのような感覚で本当に楽しみにされているんですね(笑)。

笹本 ええ(笑)。

 

――では公開日には、札幌の劇場に?

笹本 ところが、もしかしたらその時期は、また東京に来ているかもしれないんです(笑)。どこにいるにしても、当然、映画館で観るつもりです。

 

――『劇場版モーレツ宇宙海賊』の公開に先駆けて、今月の7日には原作『ミニスカ宇宙海賊』の最新11巻『モーレツ時間海賊』が発売されました。まず、タイトルの「モーレツ」という言葉に驚いたのですが。これはタイトルが先に生まれたのでしょうか?

笹本 いえいえ。今回は茉莉香たちが120年前の独立戦争当時にタイムスリップして、ドタバタやる話なのですが。延々とタイトルを決めていなくて。悩んでいる時、せっかくアニメのタイトルが『モーレツ宇宙海賊』なのだから、似たようなタイトルの方が目にも止まりやすいかなと(笑)。

 

――そうだったのですか。今作の読みどころを教えて頂けますか?

笹本 前後編の前編にあたる巻なのですが、この世界がどうしてこういう世界になったのか、だいぶ見えてくる話になっています。これまでは、設定の説明としてしか出てこなかった事をかなり具体的に書いているので、そこを書くのはしんどかったですね。今までは「昔、こんな戦争があった」くらいで良かったのが、一つ一つ全部考えていかなくてはならなかったので(笑)。

 

――独立戦争当時を描くお話は、以前から想定されていたわけではなかったのですか?

笹本 はい。全体のストーリーとかは考えないで、成り行き任せで書いていく主義なので(笑)。タイムスリップもので何話か書けそうだなと思ったのも、一昨年くらいですから。

 

――原作のストーリーもますますスケールが大きくなり、アニメも劇場版になります。今後も『ミニスカ宇宙海賊』と『モーレツ宇宙海賊』は、どのような関係を続けていきたいと考えられていますか?

笹本 これは聞いた話なのですが。佐藤監督がTV版の2期と劇場版、どっちをやりたいか尋ねられた時、「TV版のパート2だと小さくまとまってしまって、その後が盛り上がらなくなる事もあるから、まずは劇場版で大きな花火を打ち上げたい」と仰って、劇場版を作る事になったらしいんですね。その話を聞いて、この作品は本当に大切にしてもらっているんだなと、非常にありがたく思いました。そうなると原作者としてできる事は、これまで通り、アニメの制作を邪魔しない事かなと(笑)。

 

――すべてを託して、完成するのを楽しみに待つわけですね(笑)。

笹本 そうですね(笑)。

 

――では最後に、『ミニスカ』&『モーパイ』ファンの皆さんにメッセージを!

笹本 デビューする前から、いつかはスペオペ(スペースオペラ)を書きたいと思っていて。そのために、ロケットについての取材などをして、やっと始めたシリーズなんです。そんな作品がここまで来ることができて、非常に感謝しています。まだしばらく書き続けたいとも思っていますので、よろしくおつきあい下さい。

 

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笹本先生、ありがとうございました!

『劇場版モーレツ宇宙海賊』を本当に楽しみにされている笹本先生。

鑑賞後の感想も、とても気になりますね!