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第1話本編の冒頭に出てくる建設中の東京タワーが実際に完成したのは昭和33年12月23日。
東京を中心とした関東一円に電波を送信するため立てられたこの塔は、40年以上たった現在もその役目を果たしているどころか、新たに250メートル部分に地上波デジタル放送用のアンテナが設置され、来るべきデジタル放送時代に置いても重要な役割をおうことが期待されている。
その高さは、自立鉄塔としては世界一の高さとなる全高333メートル(エッフェル塔は320メートル)。
開業当時の入場料は120円。
当時の物価から考えるとちょうど映画を見に行く感覚で東京タワー観光ができることになる。
ちなみに現在も大展望台までが820円、大展望台から特別展望台までが600円ということで、映画を見に行く感覚での観光といったイメージは変わっていない。
開業以来、おみやげ物屋さんや牛乳やアイスクリームの買えるお店など、昭和そのままの雰囲気を貫き通してきた大展望台も2002年3月には大幅にリニューアルされ、黒を基調としたおしゃれな壁に、敷居で仕切られたおしゃれなグッズショップと一挙におしゃれな空間へと生まれ変わった。
だが、東京タワー下の東京タワービルには、ほぼ開業と同時に始まったという「似顔絵師コーナー」や「占いコーナー」、おみやげ物屋さんではこれまた開業当時から販売されているという「東京タワー模型」やペナントなども販売されており、昭和の雰囲気は色濃く残っている。
地上波デジタル放送用に新たなタワーを東京に建設しようという計画もあるようだが、戦後、高度経済成長、バブル景気、平成不況と東京を見守り続けてきた東京タワーが東京のシンボルであるという事実はいつまでも変わることはないだろう。
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