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昭和30年代から昭和40年代前半にかけて義務教育をうけていた方にとっては、本編中に登場する『だるまストーブ』はかなり懐かしいアイテムのはず。
日本における暖房器具の歴史は古く、平安時代に書かれた枕草子にはすでに火鉢に関する記述がある。西洋の暖炉が日本に伝わったのは、江戸時代に入ってから。その後、江戸末期には国産第一号の暖炉型のストーブが誕生。明治にはいるとストーブは普及していき、大正期にはすでに電気ストーブも登場している。
劇中に登場した石炭や薪を使う『だるまストーブ』は、ガスストーブや電気ストーブに比べ燃料となる石炭や薪が安く使用できるという利点から庶民の間で普及し、特に冬場の冷え込みが激しい、東北や北海道では重宝されたようだ。
現在でも北海道では冬場の観光列車として『だるまストーブ』を乗せたストーブ列車が運行されている。懐かしい『だるまストーブ』を見ることが出来る数少ないチャンスなので、冬場になったら北海道を訪れ、ストーブ列車に乗ってみることをおすすめする。
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