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第7話から第8話に渡り鉄人と死闘を繰り広げたロボット『バッカス』。
口から炎を吐き、鉄人を苦しめたバッカスの勇姿に魅了された方も多いのではないだろうか。
この『バッカス』という名前を聞いて『おや?』と思われた方はかなりの神話通。『バッカス』とはローマ神話に登場する神の名前であり、ギリシャ神話の神『ディオニソス』の変名と言われている。ディオニソス(バッカス)は酒の神とされ、彼が葡萄の栽培法や葡萄酒の製法を開発したとされており、今も酒飲みたちに信仰されている。
さらに、『バッカス』の名を冠したビールやワインなども多く製造されており、『バッカス』という名とアルコールの間には切っても切れない縁がある。一方、彼がギリシャからヨーロッパ、アジアへと旅を続け、葡萄酒の製法を伝えた言われているが、同時に「アルコール(酒)を摂取したことによる狂気」をも伝えたとされており、狂気の神とも呼ばれている。陶酔や狂気を司り、人々を「解放」へと導く神、ディオニソス(バッカス)。
第8話終盤において、コントロールを失い、無差別に破壊を繰り返したロボット『バッカス』は、まさにこの神の名を継ぐに相応しい存在なのかもしれない……。
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