KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

小猿日記
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#10「あの日のワタシに戻ってた」本線AR

「二代目音響監督誕生!」

「チョー遅刻だチョー!」不覚!うたた寝してたらもう17時でヤンスっ!
 タンタンタンっ、いつものスタジオのちょっと急な階段を駆け降りると、待合室の テーブルを囲んでシベリア柳生の兄貴たちが仲良く座っていました。 そうそう今日も たくさんキャストがいてにぎやかなんだよな~♪

おはざるこはざるでございます~!とご挨拶。
 「おはようございまーす!」
と兄貴達から一斉に声が揃って返ってくる。 えっ?なんか妙にさわやかでヤンス~??
 「どうぞどうぞ、座ってください。」
すっごい丁寧に椅子を勧められる。 んんっ?何で皆さんそんな満面の笑顔なんでヤンスか?
 「あ、飲み物ありますよっ。」
なんですかこのあやしいドリンクは。
 「それ大地監督の差し入れです。」
ほほう。 ストローを 指しながらもコザル、何だか全員からの視線をビシバシ感じる。 はは~ん、さてはさては・・・
 「そ、そんなに笑顔で優しくされても日記には書かないでヤンスよ?」
瞬間、爆笑するシベリア柳生衆!図星でヤンしたかーーッ(笑)

 今日の出番はBパートからの兄貴たち。 Aパートが終わるまで「AR日記でも見るか~」とスタジオのパソコンで検索してくださったらしい(ありがとうござる~)。 この日アップされていたのは第3話まで。

「ほぉ、これが日記かあ。」
「ああ、こんなことあったねェ」
「言ってた言ってた。」
とみんなでワイワイと画面を覗きこむ。
そのうち
 「・・・・・」
 「・・・・あれ?」
 「・・・・何か俺たち」
 「・・・・出てなくねぇ?」
異変に気づきはじめる兄貴達。
 「・・・・っていうか2行だけ?」
 「・・・・しかも「間の悪い人たち」?」
 「あ、俺出てるムッシュタカハシ!でも「何で俺だけラップって」て。マイナスイメージっぽくない?」
 「お前、隣にいたから聴こえちゃったんだよ。つぶやきが。」(聞こえちゃいました。)
 「この日も、俺らいたよね。」
 「ねェ」
とだんだん静まりかえってくる。
 「このアニメのタイトル何だっけ。」
 「・・・多分『~シベリア柳生の逆襲~』」
 「・・・タイトルなのにね。」
 「ネ。」
そしてついに沈黙が訪れる。
 「・・・・・(シーン)」
誰かがポツリ。
 「何かさみしくなっちゃったネ。」

Bパートに行く前にすっかりブルーになってしまっていた柳生衆。
 「よし、もっと俺達アピールするか!」
と決起したそこへコザルが来たという顛末だったそう!
 はははっ、もうアピールは十分でございます~!すみませんでした! 何せ『十兵衛ちゃん2』ネタが多すぎて、後回しにしていたわけではないんですが。 これから書く5話の日記でと思ってたんですよォっ! ホントホント!でもそうね、せっかくの機会♪ 兄貴達お一人ずつスポットを当てていきやしょう!
 そして5話の複線AR日記においてスペシャル企画「十兵衛ちゃん2~シブリー柳生の秘密~」が誕生したのでした。 もうコザルは兄貴たちが大好きなんでヤンス! これ本心。圧力かかってませんよォ。 ペンは剣よりも強しっ(十兵衛ちゃんの剣にはちょっとかなわないけどね~♪)

 ブースに入るとAパートのまろとさっちんシーンが一通り終わっており、自由と御影の絡みと歌を抜き録りするところでした。 このテストの段階で、自由の「あるこーあるこー」に続く御影、薄くクラーイ声で
 「わたしはぁ元気ぃ」
と歌ったそう。
 「全然元気じゃないよッ」
と爆笑するスタッフさんたち。
 「えーだってだってどうしていいか分からないんだもんっ」
キレる麗子さん(笑)。 歌いつづける自由。
 「歩くの大好き~どんどんけっこう~♪」
・・・えっとこれは「血行が良くなると結構だから決行しよ~」という深~い歌詞であります(ホントかっ)。

 ここは、前回パパに頬を叩かれた自由がそのショックで記憶が抜け落ちる悲しい場面。 彩に関する記憶だけをすっかり閉ざし、御影を自分の母親真琴だと思い込む自由。 呆然とする彩を素通りして、御影の姿を認め・・・一言!
 「御影さんっ!」
ち、違います~~っ、堀江さん、そこのセリフは「ママ!」ですよっ! 記憶戻ってますよ、話終わっちゃいますよ~サブタイ「いつものワタシに戻ってた」でヤンスよぉぉぉっ!
 「あ、す、すみませーんっ」
あたふたするほっちゃん。 もう大ウケ!いかん、ここはシリアスな場面なのにィ。

 歌チェックの間の待ち時間、ブースの中には堀江さん、恵里奈ちゃん、麗子さん、そしてコザルが残っておしゃべりタイム。 今回のAR台本の表紙の話になる。 先週も言いましたが、これカッコいいですよね~。
 「でも何か今日インクが手につきません?」
と麗子さんがいうと、
 「あ、つくつく。」
とみなさん口々に言い出す。 えっ、コザルそうでもないですよ。 練習してないみたいじゃん!って皆さんの指を見たら黒い黒い。 ホントだ、印刷が濃い人と薄い人がいるんですかねェ。 特に麗子さんの指なんか真っ黒!
 麗子さん曰く、その黒ずんだ指を見て 「何か今日、血色悪いわね。」
と思ったけど
 「そうか寒いからだわ。」
という結論に達したそう。 いや、麗子さんっ、そんなので納得させんでください。 それ血色悪いにもほどがありますってば(笑)!

 そんな会話から台本のめくりかたに話が及ぶ。 皆さんペーパーノイズ入らないためにはどうしてます? 学校で習わないですよねェ。
 「うんうん、人それぞれよねえ。」
コザルも先輩方の見よう見真似。 ちなみさんなんてすごい器用、片手でふわっとめくっちゃう。
 堀江さんは普通に本を読むみたいにめくるそうです。
 「間違えて重ねてめくっちゃったりしません?」
 「あるある~!」
で、指に糊をつけてめくったらいいとか色々言っているうちに、誰かが
 「そうだ!指にはめるやつ、あれ付けたらどうですか?」
おおっ、それってもしかして指サックってやつ? 超~ナイス~アイデア~♪ でも、ブース入ったらみんながそれつけてる光景ってかなりイヤかも。 『こんな現場はいやだ!』10位以内に入るよ、間違いなく。

 話に花を咲かせているうちにAR再開。 本番を録る。 一条さんのミック。 ご自分で「ミキサー泣かせ」というだけあって、デカイデカイ。 一方しずくんが
 「キリキリはたらかんかーい」
と言った瞬間、
 「小さいなあっ」
一条さんポツリと
 「ミキサー泣かせやな。」(その後のしずくんはもちろんバッチリ☆)
 そして、そんな一条さん、ミックが(アニメ用)チェーンソーに乗って彩を担いでいくところ、
 「りゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃーっ!!」
とブースが割れんばかりの雷声。 打って変わって渋い侍風に彩に刀を突きつけるミック。 しかしあっさり負けて刀を奪われます。 一瞬だけかっこよかったなぁ・・・。 御影に連絡を取ろうとしますが、無線が反応しないっ!
 「こわれとるやんけーっ!!」
と一条さんアドリブ。
 「『やんけ~』ダメ!ちゃんと台本通りにお願いしますっ」
と手きびしい音響監督・たなかかずや氏。 劇画調でフリーズするミック。 嗚呼、津村天領通称ミック・・・

よし、じゃあ抜き録りですね。
 「じゃあ、フリーシャと堀田さん行こうか。」
とかずやさんが声を掛ける。 しかし矢部センパイ返事なし。
 「矢部さん、矢部さんっ」
 「・・・・あっ、俺かっ!」
ハッとする先輩。どうしたんですか先輩。 あとで聞いたら
 「いや、堀田さんって誰?って思ってた。この場面は中山さんと俺のはずなのに堀田さんて。堀江さんじゃないしなぁっとか思って。」
はははっ、ホワイトタイガー殿、300年の間にご自分の名前をよもやお忘れになられたか!

 大猿・小猿が洗濯するシーン。 シベリア柳生A、「すみません。」この言い方、本当にいい味でヤンス。 しかしシベリア柳生Aっていう役だけど、BもCもないんですよ。 ハジメの次は二郎でも三郎でもなく四郎なのと同じかっ。(全然違います)。 シベリア柳生のガヤを入れる。 配膳の場面だと言われてるのに
 「肉肉肉っ美味いー!」
と言ってしまった。 しまった!食べるのは次のガヤシーンでやんした。
 「すいませーん今もう先に食べちゃってました。」
 「あ、じゃあもう一回。」
タハ~やり直しになってしまった。 すいません皆さんっ。 ったくキミは大人しく縄にでもつながれてろっ。

 そしてフリーシャ十兵衛を残し、ほかのキャストは終了。 おつかれさま~。 コザル、しずくん東野佑美ちゃんにお話をしている間にブースのドア閉まってしまいました。 ありゃりゃ、入れなくなっちゃった。 中では恵里奈ちゃんが孤軍奮闘している姿が(声は聞こえない。)相当時間かかっていたから、きっとこってりしごかれているんだろうな。 後から「今日は久々に変身後やって難しかった・・・・・・(;_;)」とメールがきました。 わーい楽しみにしてるねっ。

 さ、フリーシャも終わって、今日のARはここまでかなぁと思った矢先、大地監督に呼ばれる。 お、何でヤンスか~? 後ろを振り返ると長濱氏がブースに入るところだった。 そうだっ!今日も家庭教師の「じいさん先生」パートがあるんだった!
 ひゃあ~見逃しちゃいけないでヤンショー!とドタバタ調整室に駆け込む。 すみませーん、見学させてくださいネ。 ソファに身を沈めると、続いて堀江さんも入ってきた。 おやや、珍しいですネほっちゃんがいらっしゃるなんて。 と思っていると、たなかかずやさんが堀江さんをご自分の指定席のディレクターチェアに座らせる。 あれ、もしかしてこれはこれは・・・!
 「じゃあ、始めますって声を掛けてください。このボタンを押すとブースに声が流れます。」
うははっ、やっぱし~~!!長濱さんびっくりするぞっ。

 ほっちゃんボタンを押しながらちょっと低めの声で、
 「じゃ、始めまーす」
と男の子っぽく声をかける。 長濱氏、めちゃくちゃフツーに
 「あ、はい。」
と前にあるスクリーンを見ている。
 「あっ、気づいてないよ、気づいてない!」
 「普通だったよ。」
とガッカリするスタッフたち。
 「由衣ちゃん、もう一度。いつもの声で。」
そして再度堀江さんが合図を出す。
 「じゃ、はじめま~す♪」
 「えっえ~~っ!??」
瞬間、弾けたように後ろを振り向いた長濱さん、調整室にいるほっちゃんを見て大爆笑!!
 「うあーはっははっ!」
よぉっしゃ!期待通りの反応でヤンス~! そう、何とこのじいさん先生パートは堀江由衣さんが音響監督をする企画だったのだ! ってたった今かずやさんが思いついたらしいんですけど(笑)。

 「由衣ちゃん、テスト行きますって言って。」
ほっちゃんちょっとすまして
 「テストいきまーす。」
 「うはははっは、は~いお願いします、ハハハ」
声を聴くたびにテレ笑いの長濱さん。 かずやさんが堀江さんに指示、堀江さんが長濱さんに指示、長濱さん大バ苦笑、それを見てさらにお腹を抱えるスタッフさん達。
 「そりでは、今日の問題をご説明致しましょう。」
おっ久しぶりのじいさん先生。 ちょっと嬉しいコザル。
 「百済から仏教伝わり5・3・8(ご参拝)。つまり、百済、百済わかりますね。」

 「由衣ちゃん、もうちょっと感じ出してください。って言って。」
ほっちゃんボタンを押しながら
 「うーん、もうちょっと感じ出してください。」
 「何の感じですかぃ!」
むちゃくちゃ漠然とした指示に苦笑しつつも
 「よーし、わかりましたっ」
と意気込む長濱さん。 周りで面白がって色々堀江さんに言わせようとするかずやさんと大地監督。
 「テスト全部終わったら「ま、そういうこと。」って言い放って。」
そんな偉そうなっ(笑)じいさん傷ついちゃいますよ。
 しかし、なんちゅう光景だ!と言いながら写真を撮りまくる大地監督。 あっちの角度こっちの角度から音響監督堀江由衣を激写!

 途中、口パクが合わなくて、長濱氏も、堀江さんも「あれれれ~」と何度かやり直しをするところ場面も。 そして演出のそーとめこーいちろー氏も加わり、みんなで
 「ご・さん・ぱい」
と言っている光景はちょっと不思議でした。 っていうか覚えちゃったでヤンスよ、538も高橋是清もっ。

 そんな感じで大爆笑の渦の中、じいさん先生パートは進み、お茶をすする場面にきました。 これも当然音を入れますよネ。 ということで「お茶飲んでくださーい。」と堀江さんが指示。 しかし、この時長濱さんは、
 「たくさん喋って喉が渇いたでしょうから、お茶でも飲んでくださいね♪」
という意味だと勘違いし、
 「堀江さん、優しいなあ。」
と一瞬嬉しかったらしい。
 「あ、お茶の音かぁ・・・」ガッカリ(笑)。

 「ずずずずーーーっ」
 「あ、その後にぷはぁって言うのを入れよう。」
とかずやさん。 ほっちゃん
 「飲んだ後、息入れてください。」
 「えっどのタイミングですか。」
 「口から湯飲みを離すところがありますから。」
とサクサク指示を出す。
 「おお、まさにその通りっ」
と何も言うことなしのかずやさん。 さっすが堀江さん本職さんです。

 「ずずずずーーーっ」(湯飲み離す)
 「んまいんまいっ」
と長濱さんアドリブ。 ずっこけるスタッフ。 じ、じいさん口動いてませんがなーーっ!!
 「ちゃんと台本通りにお願いします。」
と手厳しい音響監督・堀江由衣。
 「すみません。」
じいさんションボリ。 今度こそ
 「ぷはぁ~~~っ」
と息。 なんか矢部センパイに似てるよっ!
 「いや、難しいですね。」
という長濱さんに
 「わたしたちいつもやってるんだよ!って言ってやりなよ。」
と監督。
 「わたしたちいつもやってるんですよォ?」
とほっちゃん。 じいさんさらにションボリ。 最後に
 「あにゃ」
と一言入れてじいさんパート終了!

 堀江さん、最後にディレクターチェアに座って記念写真。 さわやかにポーズ! 右手はボタンに手をかけブースに指を差すっ。(普通は指ささないらしい?)。 この写真めちゃ可愛いです!

 一方冷汗だくだくでブースから出てきた長濱じいさん。 うわぁい、お疲れさまでした~!! いやもうメチャクチャ楽しかったですよ~っ! 長濱チーフ、ほっちゃんの最初の一声の時、全然気づかなかったそう。 「だから急に堀江さんに変わったかと思いましたよ。」 旦那ァ貴重ですぜ、堀江由衣ディレクションなんて、このこのっ幸せ者ぉっ! これ映像特典にしたいなあ。
 「エンドロールに入れよう!」

 帰り際、ロビーでガンガン盛り上がる。 堀江さん「わたしヘリの音出せますよ。」と言って「ブルブルブルッ」と口真似。 うわっ、うまっ! これ右太衛門様のトラックの音に匹敵しますよっ。
 「じゃあ。12話でそれ入れよう!」
 「12話で何の脈絡もなくヘリが上空飛んでるんスか?おかしいですよっ(笑)」
 「キャストはやっぱり「ヘリー堀江由衣」で。」
 「菜ノ花自由はどこいっちゃったんですかっ」
 「それはカッコで(菜ノ花自由)ということで。」
 「カッコですかぃっ!」
 「しかも「ヘリ」て。ヘリコプターですらない。」

 もうみんな言いたい放題。 『十兵衛ちゃん2』ってこんな馬鹿トークからどんどんアイデアが生まれてるんですよネ。 おおうっと、そんなこと言ってたらあっという間にもう23時ですよっ! ほっちゃんのマネージャーさんも迎えに来たところで今日はお開きになりました。 おつかれさまでしたーっ!。

 こんな感じで今日も熱い現場からお届けしやした。 残り少なくなってきましたけれども、皆さんどうぞ引き続きご期待くださいね! それではまた次回お楽しみに。 本日もありがとうございました~!

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あとがき            
(C)大地丙太郎・マッドハウス/j2製作委員会