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小猿日記
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#8「負けてほほえみ浮かんでた」複線AR

「みんな3年B組だった」

 Monkey Morning!

 いきなり苦労したのが冒頭の彩パパの朝のナレーション。
「#8のナレーション雰囲気変えるよ。特訓じゃ。」 と監督に言われて渡されていたのが「浦○×△家族」のDVD。 こ、この実況ナレーションをやるですか。 ちょっと独特な語り口調のそれは、軽目のテイストでたしかに今までのナレと全然違って難しい。 勉強×2といいつつ全部楽しんで観てしまったぁ。
 ちょっと自信のないままに迎えた今日のAR。 冒頭なので、コザル一人マイク前に立ち、上田先輩、ちなみさん、大津くんは後ろで座って待っててくださった。 いつもナレーションは最後に一人で録っているから、このメンバーの前では初めて。ひゃあ~
 さて、「自由が家を空けてから一晩が経った・・・」と真面目に入るナレーションであったが、「スイッチを切ったね。」で雰囲気をガラリと変える!! という予定だった。ちょっと落語家っぽくという事前指導もいただいていたので自分なりにやってみたが、一本目テストが終わってすぐに監督がブースのドアから顔を出した。  うわっ、今日早いなあ!とびっくり。これは相当に緊張する。

 「えっとね、あまりにもがらっと雰囲気が変わるとちがう人になってしまうから、冒頭のトーンをそのままに。 で、その最初の人がどんどんコワレていく感じで。」はい。
 「まだ、途中から別の人格になってしまっている。」
 「だんだん後半盛り上げていって、で最後「すいません」で落とす感じ。」
 「あれっ、段々テンション下がってきてるよ。上げていかなくちゃ。」
 「じゃあ、ちょっと雰囲気戻してみようか。」
 テイクが重なり焦る。でも何より一番焦ったのは、例のライトな語り口からどんどん離れていくような指示が出てくることだ。もっとおちゃらけたナレーションの見本をいただいていたのに「おかしいな、先週言われたことと違う・・・」と頭の中は「???」でいっぱい。

 AR現場では調整室からの指示を素早く判断し、どんな演技が求められているか理解し、応えなければいけない。 未だに苦手であるが、もっとダメダメだった最初の頃は、ちなみさんに「最初に演技を作りこみすぎない方がいいよ。 そこから頭を切り替えるのが難しくなるから。」とアドバイスをしていただいたことがある。
 「どうして違うんだろう。」と頭の隅で思いつつも、「ともかく今は違う演技が求められている」という事実に集中して、練習してきたナレーションを忘れるよう忘れるようにと意識した。 「意図していたナレーションとイメージが違ったから、あるいはイメージ通りに出来なかったから急遽変更されたのかな。」という結論にたどりつく(それはそれで微妙にネガティヴだ~)。
 それでもやはり難しく、結局40分くらいかかってようやくOKをいただくことが出来ました。 お待たせしてしまった先輩方すみませんでした。

 その後、始まったバンカラwith四郎のパート。 「英語でご挨拶」のコーナーでは目が「有名ねずみ風」なっている。 大猿小猿が「Monkey morning!」「 Little monkey morning!」の後に実は「Ya-Ha-Ha-Ha-Ha!!」 「これで海外の『十兵衛ちゃん』ファンどっか~~ん!」 「世界のじゃぱにめーしょんファン~ドッカーン!!」とアメリカン笑いするカットがあったのだが削除されてしまっていた。 ふっ、まちがいなく流行ったのにナ・・・。
 上田さんと大津くんの合せゼリフ。 「こっぴどくお説教されて、ボコボコにぶん殴られて『こどちゃ』の一話の紗南ちゃんみたいになってるってのによおおおお」ってその画はどうみてもブ○―ス・ウイリ○氏!?
 「十五歳は」「『志学』のときでヤンス」これを髪を耳にかきあげて言う感じでといわれ、ちなみさんと目を合わせて思わず笑ってしまう。 そして「おまえら」「学があるな・・・」これも金○先生のネタ(だそうです)。 嗚呼、序盤はあんなにあんなにシリアスだったのにィ、これで終わっちゃうAパートって・・・。

 Bパート、久々に学校でTLFCの皆とお話。 四郎のセリフを噛む演技は意識しようとするとなかなかしにくいもの、どうされるのか楽しみにしていました。 大津君、お上手でした。 そしてフリーシャにつめよるウッキーモンキー。 二人ともどんな塾に行ってるんだろ~。 「お前ら、今回すご過ぎねえ。」の後、「おやびんがすご過ぎ過ぎねえだけでヤンス!」という大猿のセリフをちょっとちなみさんが苦労されていました。 早口言葉だぁ、すごすご。
 そして四郎の「よかったじゃないか。」に笑いました。 大将、励まされている場合でねえでヤンスよっ。 引き続き四郎、「これは心外なっ。 今当り前のコトを言える人間が少なくなっているのだ!」うーん、セリフはまともなのになあ(泪)。

 そして小猿が「あいつらでヤンス!」と見上げた先のシベリア柳生衆、このカットのト書きが面白かったんです。 ちょっと長いのですが掲載しますね。
 「空にシベリア柳生の皆さんのイメージ。(バンカラトリオの認識が)微妙に間違っているアーンド特徴を端的にしか押さえてないので面白絵になっている。お願い!おもしろ絵でよろしくです!!」 という指示の後「『喜多→乱暴者』『タイガー→マスクの中の顔覚えてない』『バッテン→十字になっている。葉っぱがパイプでポパイ』 『しずくん→歯と眼鏡、着物』『ハム土とムッシュ→特徴少ないのでヒゲつながりで同じ扱い』『辰平→顔デカ!!』『シベリア柳生雑魚軍団→多いので結構正確に覚えている』」
 あはははっ!この段階では線画だったので一体どんな画に仕上げっているのか、もうほんっと楽しみでしかたなかったです。 こんなシベリア柳生はそれはそれでいいか・・・な。 それにしても大猿・小猿の記憶力もいまいち不安でヤンスねェ。 みなさんもチェックしてみてくださいネ。

 いつもより、本編に絡んだ(笑)四人。 フリーシャもかわいくて好きですが、やっぱりバンカラwith四郎は自由のことを大好きで大切に思っているんだなという気持ちを強く感じた8話のアフレコでした。
 そうそう、気になっていたナレーションは「やはり、シーンのイメージが合わないから変更した。」とのこと。 あの場で考えすぎて立ち止まらないで良かったなとちょっとホッとしました。 まだまだちっとも至りませんが、色々なことを吸収させていただき一歩一歩前進していきたいと思います。 それでは、本日も最後までお読みくださってありがとうございました。Let's call it a day! See you soon!!

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(C)大地丙太郎・マッドハウス/j2製作委員会