KING AMUSEMENT CREATIVE | SONIC BLADE

小猿日記
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#7「斬られて落ちて消えていた」

「頭にあんなの添えていた」

「さあさ、さくっと終わらせましょう。」とたなかかずやさん。
「俺、電子レンジ買いにいきたいんだよ。」 ってヨド○シは22時まで開いてるじゃないスか! 今日は(も?)セリフ少ないですから、さすがに終わりますって(笑)!
それにしてもかずやさんが買うんじゃこりゃ普通の電子レンジじゃねえスぜと大猿兄ィと話す。
 「壊したんでヤンショうか。」
 「何イケナイものチンしちゃったんですよ。」
 「飽きたからすごい機能のに変えるんだよ。普通の買うわけないじゃん!」
 「食器乾燥機能とかついてたりして。」
 「っていうか食器も洗ってくれるんだよ。」
 「当然喋りますね。」
 「ああ、喋る。」
とブースで言いたい放題。
「さっ、始めるよ!」とかずやさん「って後ろ誰もいねえ~!」 振り向くと調整室には大地監督の姿すらなかった。 おっとォ~。 ではせっかくの機会だから音響監督の話をするでヤンス~。ウシシ。

 たなかかずや音響監督は作品に対する演技の解釈や、役者に対する心遣いなどとても細やかな方です。 演技がうまく出来ない時も色々な角度からアドバイスをくださり納得がいくまでつきあってくださり、帰りは落ち込んでいると励ましの言葉を掛けてくださいます。 とても明るくて温かい方でコザルはとっても尊敬しています。
 ダビングの時も、真剣な表情で、BGMやセリフはもちろん足音(右と左まで!)からカラスの声のタイミングなどのSEまでチェックを入れ何度も直しの指示をされます。
 アフレコで台詞をチェックするように、ダビングでも音全体の雰囲気や間を鋭く的確に指示をされています。 もう十分すごいと思っても、手を加えるとさらに素晴らしくなるので驚きです。

 音楽の入れ方などはどうやって決めるんですかと訊ねたところ「ラストさえ決まってしまえば、あとは自然に決まっていくんだよね。 クライマックスの音楽をどう入れるか、それが決め手です。 ようはいかに来週も見たくなる感じを出すか、どういう引きをつくるかということだね。 逆にラストが決まらなければ、途中からやってもうまくいかなくて苦しむ時もある。」 と仰っていました。
 増田氏の作曲された素晴らしい音楽を生かすも殺すもこのダビング作業にかかっておりますが、とても劇的な使い方をすることによって相乗効果を上げています。
 一体どうやって音をつけていくのかな、と覗いてみると、たなかさん自身が音の編集をものすごく細かくやっているではないですか。
 音響監督ってアフレコ以外でもこんなに色々仕事があって大変なんだとびっくりしました。 かずやさんに伺ったところ、
「普通は音響監督は選曲だけやって、音楽の編集(尺合わせ)まではしないんだよ。 でも僕は『十兵衛ちゃん2』という作品だからこそ、そこまでこだわりたいと思ってやっているんだ。 それだけよりよい作品にしたいという気持ちがすごく強いですからね、特に今回は。」
と『J2』への意気込みを語ってくださいました。

 「声優さんたちは最終的にほかの音(BGMやSE)が入ることを想定して演技が出来るようになるといいね。 演技の方向性がより明確になるからね。 つまり皆が同じ完成図を描きながら、アフレコができるとよいということかな。」とも仰っていました。
 アニメの放映時では見せ所にバーンとかっこいい曲が入りますが、それはアフレコ時にはないものなので(昔はあると思っていました・・・)自分の中でそこまでテンションを上げていかなければいけないのです。 これが難しいっ。音楽に負けないような、音楽と調和するような演技をつくりあげることもアフレコの奥の深さなのだと改めて思いました。
 ダビングでもアフレコでもキリリとしていて、作品にかける情熱が本当に徹底していらっしゃいます。 これだけ全力で指導してくださるからこそ役者の方も一生懸命応えたいと思います。 指導に熱中するあまり珈琲をこぼしてしまったりと、お茶目な一面も持つたなかかずや氏。 いつも笑顔をありがとうございます!!今度自慢のウクレレを聴かせてくださいね~☆!

あ、みなさん戻ってきた。

 さてさてARスタートです。先週に引き続き、変な四人。 うわっ動物の被りモノをしてるよ自分のキャラながら怖すぎる。 で、同じく婦人警視正ナヅカにしょっぴかれていきます。
 婦人警視正は実は最初はミニ○カポリ○という役名だったのですが、「それはちょっとマズイだろう。」ということでダビング時に変更したそうなのですが。 その時の監督と長濱氏の会話。
 「これ、名前変えた方がいいよね。」  「どうしましょうか。」
 「・・・婦人警視正?」
 「でも前話でもお手柄だったから。」
 「あ、じゃあ、こうしよう6話で婦人警視正(補)ナヅカ」
 「で、7話で婦人警視正?出世早っ!」
 「で最終話で警視総監ナヅカ」
 「警視総監自らこんな奴ら取り締まりますかね。」
結局、婦人警視正に落ち着きマシタ。

 ということで、アフレコはさくさくっと終了し、かずやさんは夜の雑踏の中に消えていきました。 いいレンジ買えたかな。
 そしてこの日は大地監督のバースディ☆おめでとうございまーす! 「あ、俺みんなに奢るわ。誕生日だし。」 ってそれ違くないですか。これからもますます頑張ってくださいませ!
ではでは今日はちょっと短いですけど、次もまたお楽しみにしていてくださいね。


ちょっとお知らせでヤンス
☆ 5話複線と6話本線に写真が追加されました♪
☆ 『十兵衛ちゃん2オリジナルサウンドトラック~気付けば
音楽聞いていた~』3月3日発売です!めちゃいいですよ~♪

いつも読んでくださってありがとうございます!

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(C)大地丙太郎・マッドハウス/j2製作委員会