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「コシが決め手の字体劇」
この日もぼや~んとスタジオに到着すると、ブースから弾けるような声が聞こえてきやした。
「ん?ずいぶん元気な声でヤンス~」とドアから覗いてみると、「しいちゃん」こと小田静枝さんが『J2』番宣のナレーションを録っていらっしゃるではないですかっ。
わわわわわっ、入れてくだせぇ~!!
本線ARの前とありJ2キャストがずらりっと見ている中、「絶賛放映中ーーッ!!」と元気な声をかっとばす小田さん。
監督もそばに座り色々と指導をされています。なにせあの長い宣伝を一気にいくのですからそれはそれはもう大変。
しゃべるたびにスピード、間、タイミングなどを原稿にチェックをガシガシ入れていかれる小田さん。
何度もテイクを重ね、最後に2パターンのナレーションが出来上がりました。
このテンションの高さ、さすが『こどちゃ』の紗南ちゃん!でヤンス。
とっても可愛らしくって元気になるナレーション、皆さんはもうご覧になりましたか?
小田さん、お疲れさまでした♪素敵な番宣ありがとうございました!
CMと言えば、コザルはDVD宣伝のナレーションを観るのも楽しみです。
今まで聴いたことがあるのが、自由バージョン、鯉之介バージョン、そして我らが番太郎おやびんバージョン!
それぞれのキャラが本当に面白くって、ほかにもあったら観てみたいっ。
ところで画面にドンっとカッコ良く入る『十兵衛ちゃん2』のタイトルロゴ。
これ、第1シリーズの時と字体が違うのはお気付きでしょうか。
『1』の時のタイトルは、監督がよく行かれた練馬区にあるお蕎麦屋さんの御主人が書いてくださったそうです。
いつもメニューの文字を見て「かっこいいな~」と思っていたカントク、タイトルをお願いしにいったところ、とても気合いを入れて沢山書いてくださったそうです。
『1』を観る時は、このちょっと華奢な和風字体がメインテーマと共に登場すると、何ともいえず懐かしい気持ちになったもの。
そして、今回の『2』のタイトルは、大地監督ご自身でお書きになりました。
こちらはどっしりと重厚な雰囲気で、テーマの壮大さ深さなどを表しているようでシビレます。
昔、時代劇のタイトルを書く練習をされていたそうでヤンスよ。
ちなみにEDカードの「次回お楽しみに」を書いてくださったのは佐藤竜雄氏。
このカッコいい「サトタツ様フォント」は色々なところから引っ張りだこという噂。
パソコンには出せない味のある字とこだわりもどうぞお楽しみくださいね。
さて、本線ARがスタートしました。
彩をパパと呼んで気を引こうとするフリーシャ。
しかし彩は自由のことで頭がいっぱいで思わず怒鳴ってしまいます。
でも笑顔で素直に「はい。」と答えるフリーシャの顔と恵里奈ちゃんの演技が、寂しさに溢れ、痛々しく感じました。
そんな「じわっ」ときた場面なのに次の場面で「ややっこれは十兵衛焼きっ!」と飛び出す右太衛門さま(笑)。
「そもそも十兵衛焼き・・・」と説明を始めるところでぷぎゅうっと彩の手に押しつぶされるのでついつい笑っちゃうんですよっ。
今の「じわっ」は何だったんだー!
Bパート、現実のまろとさっちん、久々の登場!!
早速質問攻めにする二人に「ミニャーテンペラトゥーラ、アナープラストジーラス(熱出マシタ、風邪引キマシタ)」と誤魔化すフリーシャ。
ううっ、みんながロシア語分からないと思って?。
ところでさっちんの「さっちんじゃねえ!」が凄みを増したような・・・。
小猿、将来尻に敷かれそうでコワイでヤンス。
ここはバンカラトリオwith四郎もフリーシャに色々絡むところだけど、それは複線レポでネ♪
一方、激戦の末、前話から昏睡し続ける自由。
深い意識の底でまろとさっちん、そしてフリーシャの声を聴きます。
ここでのフリーシャは「(自由が思い描いていた)翳りのない無邪気なフリーシャ」を演じてほしいとのこと。
花びらの舞い散る中、光に向かって駆け出す自由。
泣きそうになるのをこらえ嬉しさいっぱいで一言「良かった・・・普通の女の子だ・・・」。
彼女が唯一求める「普通でいたい、自由でいたい。」という気持ちを込める堀江さん。
光に導かれるように目を覚ますとそこには小さな鮎之介の姿が。
ここで自由と鮎之介が初めてじっくりと話すことになります。
「鯉之介さん・・・そっくり・・・」懐かしさの中で穏やかに語りかける自由。
ぎこちなかった鮎之介の表情も、その笑みにつられ次第にやわらかくなってきます。
「鮎之介さんと、鯉之介さん、どんなことして遊んだの・・・?」
それは、ごくごく普通のなにげない問いだったのでしょう。
長い沈黙の後、思い出しながらぽつぽつと語る鮎之介。
「い、一緒に・・・歩いた・・・ことが・・・ござる・・・」
その答えに胸をつまらせる自由。
想いは300年前の遠い遠い日の鯉之介親子に馳せられます。
すすきの原で嬉しそうに歩く鮎之介、その後ろをゆっくりとついていく鯉之介。
子供の口にそっと赤い木の実を入れる父。
また歩き出す二人。
「鯉之介さん・・・どうして・・・どうして、私に鮎之介さんのこと話さなかったの・・・」
幼い鮎之介にとっては父と歩いたことだけでも大切な思い出。
こんな小さい子を放り出して自分の方に来るなんて。
主君って、柳生十兵衛の命令って、そんなに大事なの?
問いつづける自由の耳に、鯉之介の声が響きます。
「300年の年月が・・・いかに長い月日か・・・お察し下され、自由殿・・・」
「そんな・・・鮎之介さんのことを忘れてしまうほど・・・鯉之介さんの300年は長かったの・・・」
そんなの誰も幸せじゃない、鯉之介さんも鮎之介さんも、自分も。
フリーシャに返してあげよう。
それでいいじゃない。
それですべて丸く終わるじゃない・・・。
「もう終わったからね」と鮎之介に微笑む自由。
「もうそのラブリー眼帯の役目は、終わったよ、鮎之介さん」突然の自由の言葉に耳を疑う鮎之介。
父親を待ち続けて300年。
ついに帰らぬ人となったことを悟り、今日まで父の命をひたすらにまっとうするために生きてきた鮎之介は、自由の優しくて残酷な言葉に必死で抵抗します。
けれども「い、いえ」と繰り返すのが精一杯。
なおも言葉を続ける自由。
「ね、鮎之介さん、それをフリーシャに返して来て、あなたもそれで・・・それでゆっくり休んで・・・」
今まで越えてきた歳月の意味は・・・意味は・・・・
「300年・・・ありがとう・・・」
スッと目から輝きの消え失せた鮎之介、ショックのあまり呼吸がうまくいかず、足元もおぼつかなく駆け去っていきます。
今日の最後の彩夏ちゃんの演技には胸打たれました。
「父上・・・ちちうえ・・・なぜ・・・これが私の手に・・・?」
「ちちうえも・・・自由様から・・・ラブリー眼帯を・・・返されたので・・・ござる・・・か・・・?」
ひたすら忍び耐えてきた鮎之介が初めて激情をあらわにするシーン。
「なぜ・・・?」
溢れ出る思い、叫び。
300年の歳月が涙とともにこんこんと流れ出し、遥かな時を越えてきたそのあまりに小さい身体には、もはやその流れを押しとどめる気力も理由もなくなりました。
「ちちうえ・・・ちち・・・」
そして静寂がおとずれました。
終了後、ブースから出てきた彩夏ちゃんに大地監督が「お前、すげェよ、凄すぎだよ!!」と声を掛けます。
彩夏ちゃんは先程の鮎之介とはガラッと変わり、いつもの元気な彩夏ちゃんに戻っていましたけれど、本当に最後の涙声には皆ぐっときていたんですよ。
泣かせるなあ。
そしてこの最後の場面、岡崎律子さんの歌、「凪~peace of mind~」のスキャットが入ってより悲しみが増します。
サウンドトラックに入っていますから、是非聴いてみてくださいね♪
鮎之介の手に固く包まれたラブリー眼帯のつやめき。
それが再びよみがえることはあるのか否か、静寂から何も聞こえてはきません。
それでは、コザルのレポート、本日はこれまでです。
どうぞ次回もお楽しみにしていてくださいね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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